岡山市北区の岡山県立美術館で開催中の展覧会、「ベル・エポックー美しき時代」。その見どころを3回シリーズでお伝えしています。最終回のきょうは(6日)「華麗なるエンターテイメント劇場の誘惑」をテーマにした作品です。

19世紀末から20世紀初頭…パリが芸術で華やいだ時代、「ベル・エポック」。展覧会は、この時代にパリで活動していた芸術家らの作品など約280点を展示するものでテーマ別に構成されています。

こちらは、「華麗なるエンターテイメント劇場の誘惑」をテーマにした作品の数々です。パリ北部にある娯楽の街、モンマントルで上演されたサーカスやバレエが描かれています。また、当時劇場で配られた上演目録も見どころの一つです。

(岡山県立美術館学芸員 福冨幸さん)
「タイポグラフィー、フォントですね。いま私たちが文章を書いたり、ポスターやチラシを作るときも、どんな書体で書いたら格好よく見えるかななんて考えると思うんです。手書き風の一字一字動いていたり、いびつであったりそういう風な味わいみたいなものも感じられますし、参考になるのではないかなと思います」

このほかにも、富裕層をモチーフにした絵画やドレスなども並び、この時代のパリの、華やかな文化を伝えています。

(岡山県立美術館学芸員 福冨幸さん)
「普段よく美術館に来てくださる美術ファンはもちろんなんですけれども、音楽が好きだよ、文学が好きだよ、あるいは舞台芸術が好きだよ。色々な分野に関心がある方に来ていただきたいと思います。」

「ベル・エポックー美しき時代」は岡山県立美術館で今月(5月)18日まで開かれています。