萩藩の永代家老、益田家ゆかりの古文書や美術工芸品を紹介する企画展が、山口県萩市で開かれています。

企画展には益田家ゆかりの工芸品や美術品、古文書など25点が展示されています。益田家は関ヶ原の戦いに敗れた毛利氏に従い、今の島根県益田市から萩市の須佐地域に移り住みました。

「貴重宝物表」は明治時代に書かれた益田家の宝物のリストのようなものです。当時の評価額も書き込んであり雪舟の屏風は3万5000円と高額な評価がつけられています。今の時代に換算すると1750万円ぐらいではないかということです。

「絹本着色釈迦涅槃図」は益田家が須佐地域の大薀寺に寄進したものです。室町時代に制作された可能性もあり、萩市の指定有形文化財になっています。

萩市立須佐歴史民俗資料館 重田麻紀特別学芸員
「益田家の宝物、引き継いできたもの全体像が見えるといってもいい」

企画展は須佐歴史民俗資料館で6月16日まで開かれています。