GWの帰省にかかせない「駅弁」に異変。相次ぐ値上げ、原因はやはりコメの高騰です。
きょうの東京駅。4連休を前に、帰省客などで混雑していました。
愛媛に帰省(30代)
「楽しみだね」
JR各社によると、あすは下りでピークを迎えます。東海道新幹線は午前に東京駅を出発する列車がほぼ満席になっています。
関西へ旅行(20代)
「(Q.どうやって車内ですごす?)駅弁食べて~。えんがわ(弁当)、これをめっちゃ食べたくて」
旅のお供に選んだのは、脂ののったカレイのえんがわを炙った押し寿司の弁当。SNSでも評判になっているといいます。
今や外国人客にも大人気の「日本の味・駅弁」ですが、原材料費などの高騰で苦境に立たされています。
東京駅でおよそ150種類の駅弁を販売しているお店では、今年2月から24種類の弁当を値上げ。昭和39年発売のロングセラー「チキン弁当」は900円から950円に。東京の名物駅弁として長年親しまれる「深川めし」は980円から1100円となりました。“日本一売れる駅弁”とも言われる崎陽軒の「シウマイ弁当」も今年2月から「1000円の壁」を超えています。また、富山を代表する「源のますのすし」、来月から値上がりし、遂に2000円に。高騰するコメなど原材料や輸送コストがあがっていることが理由だといいます。
一方、“人気弁当”が倒産に追い込まれる事例も。JR九州の駅弁グランプリで準優勝した「桜島灰干し弁当」。「灰干し」と呼ばれる製法でうまみを凝縮させた魚が大人気となっていました。しかし、コロナ禍で需要が落ち込み、人件費やコメの価格高騰が追い打ちをかけることに。破産手続き開始の申し立てをする方針であることが、民間の調査会社の調べで分かりました。
石川県民のソウルフード「笹寿し」も苦しい状況は同じだといいます。
芝寿し 梶谷真康 社長
「おいしいものを提供するとなると、値上げせざるを得ないという判断になりました」
金沢市民なら知らない人はいないとまで言われる伝統の味を守り続けてきましたが、コメの仕入れ値が1年で2倍まで上昇。やむを得ず来月からの値上げを決定しました。
芝寿し 梶谷真康 社長
「多分、苦しくない食品製造業なんて、ほとんどおられないんじゃないですかね。苦しさをどう打破するかという所で、知恵とか工夫が各社さんで生まれていってると思う」
大正10年から販売されている北九州市のJR折尾駅の名物駅弁「かしわめし」。年間およそ40万個が販売される人気の駅弁です。鶏肉に錦糸卵、刻みのり、そして鶏のスープで炊きこんだご飯が人気の秘密ですが、ここに今年3月からある工夫をしました。
東筑軒 佐竹真人 社長
「麦はコメの3分の1くらいの価格なので」
現在使っている九州・山口産のコメに大麦を1割ほど混ぜることにしたのです。こうした工夫で、味を守りながら主力の大きいサイズのかしわめしを1000円以内に抑えることができているといいます。
愛され続ける味をどう守っていくのか、各社が岐路に立たされています。
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