アメリカのトランプ関税をめぐって、赤沢経済再生担当大臣が2度目の直接交渉を行いました。赤沢大臣は「非常に突っ込んだ話ができた」として、来月の首脳間合意に期待感を示しました。ワシントンから中継です。

2度目の日米交渉は日本側が事前に見込んでいたより長い、2時間10分にわたって行われ、赤沢大臣は、6月にも首脳間での合意を目指したい考えを示しました。

赤沢亮正 経済再生担当大臣
「非常に突っ込んだ話ができました。可能な限り早期に、日米双方にとって利益となるような合意を実現できるよう、率直かつ建設的な議論を行い、前進することができたと考えています。(Q.6月に首脳間で合意ということが念頭にあるか?)そういう段階に入れればいいなと思ってる」

赤沢大臣は会談で相互関税や自動車関税など「トランプ関税」の見直しを改めて強く求めたうえで、▼日米の貿易の拡大や、▼非関税措置、▼経済安全保障面での協力について具体的に議論したと明らかにしました。

農産品の輸入拡大について話したのかなど、交渉の詳細については説明できないとしていますが、為替と安全保障については議論されなかったと明言しました。そのうえで日米両政府は今月中旬以降、閣僚間の協議を集中的に行う方向で一致したとしていて、交渉が本格的に始まります。