5月1日は、立春から数えて88日目となる「八十八夜」。
昔から、この日に摘まれたお茶を飲むと長生きする、といわれています。
晴天にも恵まれた、1日、島根県出雲市では、新茶の初摘会が行われました。

早乙女姿の女性たちが柔らかく伸びた茶葉の先、「一芯二葉」「一芯三葉」と呼ばれる約5センチを丁寧に手摘みしていきます。

出雲市小境町にあるこの茶畑では、煎茶や抹茶になるヤブキタ、おくみどりといった8品種が栽培されていて、今年は、暖冬だったものの、春先に気温が下がったことで、甘みが強いおいしいお茶になったということです。

出雲精茶 岡祐太代表取締役
「非常に甘み・うま味が強いお茶ができている」
「例年にないくらいいいお茶が出来ているという印象」

また、この日は、スイスで日本茶を販売する業者が茶摘みを見学。
今、健康志向などから海外での日本茶人気が高まっていて、こちらの製茶会社も30か国以上に輸出しているということです。

出雲精茶 岡祐太代表取締役
「山陰で"山の陰"で曇りが多い地域ではあるが、かえってお茶の光合成を促して色がきれいなお茶ができるので、『とっても色がいいお茶ができている』と評価されている」

私たちも楽しめる新茶は、5月下旬ごろから店頭に並びます。