政府がこれまで放出した備蓄米21万トンのうち、スーパーなどにたどり着いたのはわずか2%程度だったことがわかりました。なぜ滞っているのでしょうか。

値上がり続き悲鳴 備蓄米はまだ届かず

止まらないコメの値上がりに、消費者からは悲鳴しか聞こえません。

スーパーの客
「おコメ5000円…。1か月5キロじゃ足りないし、年金生活なのでキツい」

横浜市のこちらのスーパーでは、5月1日から5キロあたり平均900円ほどの値上げをするといいます。

そこで期待したいのが「備蓄米」ですが…

スーパーの客
「(Q.『備蓄米』スーパーなどで見たことは?)どこに行ってるんですかね。『何やってんの』って感じですよね」

農水省は4月30日、これまでに放出した備蓄米およそ21万トンのうち、スーパーなどの小売店や飲食店にたどり着いたのは、あわせて4179トン=全体の約2%と発表しました。

なぜ備蓄米の流通に時間がかかっているのでしょうか。

経済部 農水省担当 田中優衣 記者
「農水省は備蓄米の取引がこれまでになかったというところで、通常の取引と違い業者間の(契約の)調整などに一定の時間がかかっていると説明している」