アメリカ軍のB1B戦略爆撃機が29日にトラブルを起こしたため、三沢空港は午後6時過ぎから1時間半ほどにわたり滑走路が閉鎖。日本航空の2便が欠航しました。
それから一夜明けた30日。
県と三沢市は国などに再発防止や原因の究明を要請しました。
今回、空港でトラブルを起こしたB1B戦略爆撃機。三沢市によりますと、4月15日に2機、4月18日に2機、飛来し、あわせて4機が展開されています。

アメリカの太平洋空軍のホームページによりますと「同盟国との訓練強化」や「インド太平洋地域の安定強化のための戦略的抑止任務」などを目的とした展開だということです。
では、どのような軍用機なのでしょうか?専門家に聞きました。
明海大学 小谷哲男 教授
「最も搭載量が大きいので、爆弾やミサイルを最大限積める航空機になります。地中を貫通する爆弾を搭載することもできるので、地中のどこに隠れていても、破壊することができる。B1Bが米韓の演習に参加することを金正恩総書記は最も恐れていると言われている」

アメリカの安全保障に詳しい小谷哲男教授は、北朝鮮が最近行っている新しい潜水艦や軍艦の披露、ミサイルの発射実験などに対しけん制の意味を込めて展開したとしています。

B1B戦略爆撃機の配備に対し、北朝鮮の朝鮮中央通信は4月25日、B1Bが三沢基地に長期配備される可能性を指摘し、軍事的な脅威を高めるのは「決して地域の安全保障に寄与しない」と反発しました。

各国が注視する三沢基地のB1B戦略爆撃機。
今回の問題に関しては、トラブルの検証と対策が求められています。














