毎年恒例の盛岡市の消防演習が29日行われ、消防団員が日頃の訓練の成果を披露しました。

この消防演習は市民に防火意識を高めてもらおうと毎年、大型連休に合わせて行われているもので、今年は市内29の消防団からおよそ650人が参加しました。雨が降った影響で「梯子乗り」とポンプ車を使った放水訓練が中止となりましたが、「南部火消し」の伝統を受け継ぐ「まとい振り」が披露されました。江戸時代に火消しの目印となった「まとい」を豪快に振る勇壮な演技で会場は盛り上がっていました。

また、消防体験のコーナーが設けられ、子どもたちが防火服を着て記念撮影をしたり放水体験をしたりして消防士の仕事を身近に感じていました。
(参加した子ども)
「放水するのが楽しかったです。(将来の夢は?)消防士。かっこ
いいから(なりたい)」

(盛岡市消防団・田沼德一団長)
「大船渡での山林火災とか全国的に甚大な被害が出ている災害が多
いので、私たちも頑張っている姿を見せて、市民の安全安心を守っ
ているところをご覧になっていただきたい」

盛岡市では去年1年間に前年より2件多い41件の火事が発生していることから、消防団員たちは演習を通して市民に火災予防を呼び掛けていました。