豆役者が大人顔負けの演技を披露する富山県砺波市の「出町子供歌舞伎曳山祭」が、29日から始まりました。

この祭りは県の無形民俗文化財に指定され、出町神明宮の春の祭礼として200年以上前から行われています。

しかし、少子化や物価高などの影響で存続が危ぶまれていて、ことし当番町の東曳山は、祭りの運営資金を募るため、初めてクラウドファンディングを実施。全国から100万円を超える支援が寄せられ、開催にこぎつけました。
ことしの演題は、本能寺の変を基にした物語、「絵本太功記十段目尼ケ崎之段」。

厳しい稽古を乗り越えて舞台に臨んだ豆役者たちは、情感たっぷりに堂々と演じていました。

武智光秀役 大蔵柚衣さん「緊張しました」

皐月役 渡辺真央さん「練習のときよりハプニングが多かったので、めっちゃ緊張しました」「(練習の成果は出せましたか?)出せたと思います」

魚津市から来た人「泣いてしまってね。感動しちゃった」
射水市から来た人「すばらしいですよ。引き継いでいってほしいですよね。少子化でどこも大変だけど」
30日も砺波市出町地区の5か所で歌舞伎が上演されます。
