エネルギーを自給自足できる現代集落のモデルルームが石川県珠洲市に完成し、26日、一般公開されました。

今も断水が続く珠洲市真浦町に完成した一般社団法人・現代集落のモデルルームは、電気や水などを自給自足できるシステムを取り入れています。

このプロジェクトは、金沢市で町家一棟貸しなどを営む「こみんぐる」の事業として2021年から始まりました。電気は太陽光パネルによる発電で緊急時には電力会社から送られてくる電気に切り替えることができます。

また、生活用水は山梨大学が研究を進める里山の湧水をろ過する装置や井戸の水を小石や砂に住む微生物の力でろ過する装置で確保します。26日のお披露目会には近隣の住民や県内外からおよそ100人が集まりました。

一般社団法人現代集落 林俊伍代表理事

一般社団法人現代集落の林俊伍理事は「すごい感謝。たくさん人が来てくれて、気にかけたり興味を持ってくれているのが、うれしかった」とモデルルームの完成を喜びました。

石川県 浅野大介副知事

また来賓として訪れた石川県の浅野大介副知事は「希望あふれるプロジェクトですよね。これが良い第一事例になっていくと思うので、それを広げていくことを、県としてもいろんな事業者や市町と協力してやっていきたい」と評価しました。

現代集落モデルルームの一般公開は、27日も行われます。