国の特別天然記念物トキの保護活動に半世紀以上携わる石川県羽咋市の村本義雄さんが26日、100歳を迎え、お祝いの会が開かれました。

トキの保護活動を通じて日本と中国の友好の橋渡し役を担ってきた村本義雄さん。

その村本さんの「百寿を祝う会」には両国の関係者およそ50人が出席し、長年の取り組みをたたえました。

本州最後のトキ「能里」が、奥能登の穴水町で捕獲されたのは今から55年前。

捕獲された本州最後のトキ「能里」

村本さんはその後も日本中国朱鷺保護協会を設立するなど、国際交流や保護活動に力を注いできました。

日本鳥類保護連盟の河野洋平顧問は、「なんとか村本さんが元気なうちにもう1回、羽咋の空をトキが飛ばなきゃいけない」と村本さんに声をかけると村本さんは「2026年度は能登でトキが放鳥されるが、なんとかしてそれまで生きて(県)トキスーパーバイザーの仕事をこれから私の人生の一コマとしてお役に立っていきたい」と衰えぬトキへの情熱を語りました。

村本さんは再びトキが舞う姿を胸に思い描き、その生涯を保護活動に捧げます。