25日午前9時半ごろ。福島市の磐梯吾妻スカイラインの旧高湯ゲート前には、車とバイクの長い列ができていました。

先頭に並んでいた人「(夜の)12時40分(から待っている)。(雪の回廊が)3mくらいあるのかなと思って楽しみにしているんです」

磐梯吾妻スカイラインは冬の間、通行止めとなっていましたが、除雪作業が終わり、午前10時に再開通しました。

再開通したのは、福島市と猪苗代町を結ぶ旧高湯ゲートから旧土湯ゲートのおよそ29キロです。今年は大雪の影響で除雪作業などに時間がかかったため、去年より2日遅い再開通となりました。吾妻山の頂上付近にある浄土平のレストハウスもあわせて再開されました。

三重県から来た人「今日は寒いし、風が強い(平地と)気温差は感じます。きれいなところですよね。雪を見たいのと、景色を堪能したい」

千葉県から来た夫妻「(目的は)やっぱり雪。そしてこの雪が溶けて、開通してフキノトウが両側にドーンっとなっているなんて千葉ではありえない。そういうのがすごくて」

25日の福島市の最高気温は、ほぼ平年並みの20.8℃。一方、標高1600メートルにある浄土平は10℃ほどで、ようやく遅い春を迎えました。さらに、その先へ進むと…。

平岡沙理アナウンサー「こちらが雪の回廊です。私身長が158センチなのですが、高いところでは、私の倍以上3メートルほどありそうです」

およそ1.4キロにわたって続く、雪の回廊。今年は、2メートルから3メートルほどと、低かった去年と比べて高い所で1.5メートルほど高いということです。

磐梯吾妻スカイラインは、路面凍結のおそれがあるため、夜間は5月7日の午前8時までは通行止めとなっています。