風光明媚な観光地として知られる、広島県福山市鞆町の仙酔島。ここで、戦時中にアメリカ軍機を迎撃した「高射砲陣地」とみられる痕跡が見つかりました。
仙酔島は、周囲約6キロの自然豊かな無人島です。明治以降、旅館が建てられ観光地となり、2029年春以降には、星野リゾートの開業も予定されています。
福山市立大学 澤田結基教授
「山頂に東屋が見えますよね。あそこです」

風光明媚な観光地からは連想しにくい「戦争の痕跡」を、福山市立大学の澤田結基教授が見つけました。
福山市立大学 澤田結基教授
「これが高射砲があったと推定されるくぼ地です」
島の南東側の岬で、直径3メートルから4メートルの円形のくぼ地が、等間隔に4つ。澤田教授は、戦時中に戦闘機を迎撃した「高射砲陣地」があったとみています。
福山市立大学 澤田結基教授
「高射砲はぐるぐると回せるような構造になっている。なので、円形の台座が必要になる」