豪雨と土石流 駐在所が流された

赴任して1年余りが経った2023年7月。

竹野駐在所がある福岡県久留米市田主丸町は記録的な豪雨で発生した土石流に襲われ、駐在所も居住スペースに土砂が押し寄せました。


駐在所があった場所は今は空き地になっています。

繋がらない電話 妻は娘2人と必死に避難

竹野駐在所の橋本直也 巡査長
「山のてっぺんに近いところから崩れて、その流れが二手に分かれて駐在所の方にも流れてきて」

その時、橋本さんは災害対応のため別の地域に出動していました。

竹野駐在所 橋本直也 巡査長
「消防団の方から駐在所が被災したっていうので電話が入ったので、そこからバタバタ妻に連絡をとったけれども繋がらないっていう状況だったので、すごく不安で。会えた時は嬉しいというより安心しました。子どもたちも足は泥だらけで、妻も全部、足、上、泥だらけだったので、とりあえず命が助かったのが一番よかったと思います」

妻の早紀さん(30)は自宅を兼ねていた駐在所から1歳と3歳の娘を連れて必死に避難しました。

橋本早紀さん
「怖かったですね。ドラマのような状況だったので、今でもあれは夢だったのかなって思ったりもします」