島根県松江市は22日、今年初めて市内の医療機関で腸管出血性大腸菌の感染が確認されたと発表しました。

感染した男性は、一時入院するなどしましたが現在は退院し、松江保健所は引き続き感染経路などの調査を進めているということです。

腸管出血性大腸菌感染症に感染したのは、松江市内に住む20代の男性です。

松江市保健衛生課によりますと、男性は4月14日に腹痛、下痢を発症し、3日後には発熱も伴ったため市内の医療機関を受診すると、入院が必要と判断され、紹介された別の医療機関に入院したということです。

男性は、その後症状が軽快したため21日に退院しましたが、その日に男性が腸管出血性大腸菌に感染していることが判明し、同医療機関から松江保健所へ感染確認の届け出があったということです。

松江保健所は、現在、患者の行動調査や接触者の健康調査などを行っていて、手洗い・二次感染予防や、家庭のトイレなどの消毒指導も行ったということです。

なお、松江市内の医療機関から松江保健所に腸管出血性大腸菌感染者発生の届け出があったのは今年初です。

松江市保健衛生課は、気温が高くなるこれからの時期、腸管出血性大腸菌の感染リスクが高まるため注意するとともに、手洗いやバーベキューの際の箸の使い分けなど、基本的な感染対策を徹底してほしいとしています。