ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は、一方的に表明し不発に終わった形の一時停戦後に軍事行動を再開したと述べました。停戦期間中、ウクライナ側に多くの違反があったと主張しています。

プーチン大統領は21日、国営テレビのインタビューに対し、キリスト教の復活祭=イースターにあわせた30時間の一時停戦が終了し、ウクライナに対する軍事行動を再開したと述べました。停戦期間中はウクライナ側の戦闘行為は減少はしたものの、およそ4900件の停戦違反があったと主張しました。

一方、ゼレンスキー大統領が民間インフラ施設へのドローンとミサイルによる攻撃を少なくとも30日間停止するよう提案したことについて、プーチン氏は「分析したうえで決断する」と述べ、ウクライナとの交渉についても排除しないと語りました。

プーチン氏としては、停戦交渉の停滞にいらだちをみせるアメリカのトランプ大統領に対し、ロシアは対話に後ろ向きでないとアピールするとともに、戦闘が続く責任をウクライナ側に押しつける思惑もうかがえます。