ことし1番の暑さとなった広島県安芸太田町加計で、ダムの放流が行われました。初夏の陽気の中、訪れた人は水しぶきに興奮していました。
近藤志保 気象予報士
「山の間にそびえ立つ温井ダムです。高さ156m、かなり迫力があります」
安芸太田町にある温井ダムは、アーチ型としては富山県の黒部ダムに次いで、国内2番目の高さを誇ります。
近藤志保 気象予報士
「午前11時前ですが、手元の温度計で32℃を超えています。防水の上着を着ていると、ちょっと暑いくらいです」
18日の安芸太田町加計は、気象台の観測でも、29℃まで上がり、ことし1番の暑さとなりました。訪れた人は、雨具を着用して始まりを待ちます。
近藤志保 気象予報士
「午前11時、放流を開始しました」
毎秒2万リットルの水がふたつの穴から勢いよく流れ出ます。
近藤志保 気象予報士
「開始から5分、上からの水と下からの水しぶきで全身ぬれています」
温井ダムでは、本格的な雨の季節までにあらかじめ水位を下げることで、水を貯める容量を増やして、洪水を防ぎます。毎年、この時期の風物詩となっています。
東広島市から来た人
「迷ったんですけど、結局楽しみで来ました。すごいです。この近く自転車で走ったことあるんですけど、これを見るのは初めてです」
広島市から来た人
「1回見てみたくて。すごい迫力でびっくりしてます」
近藤志保 気象予報士
「15分間の放水が終わりました。気温は3℃下がっています。涼しくなりました」
中国地方整備局 温井ダム管理所 前川和広 専門官
「この大迫力の放流をぜひみなさんにも見ていただきたいと思います」
温井ダムの放流は、来月中旬まで、ゴールデンウィーク除く、金・土・日曜に行われます。