広島県府中町で男性が殺害された事件は、若い男女のグループが関与したとみられ、このうち女が被害者の男性を現場まで導いた可能性があることがわかりました。
この事件は、12日の夜、府中町の水分峡(みくまりきょう)森林公園で、東京都練馬区の会社員、里見誠さん(52)が頭や顔を何らかの硬い物で複数回殴られ殺害されたものです。
捜査関係者によりますと、里見さんは事件当日、東京から新幹線で広島に来たとみられています。防犯カメラの映像などから、事件には若い男女グループが関与しているとみられ、このうち女が里見さんを事件現場まで導いた可能性があるということです。このグループのなかには、土地勘のある人物も含まれるとみられています。
森本敦司県警本部長
「一日も早い被疑者の検挙が強く求められているところです」
県警の森本敦司本部長は、県内の警察署長を集めた会議で事件の早期解決をあらためて指示しました。
警察は、事件現場で里見さんの身元が分かる所持品や身分証が見つかっていないことから、強盗殺人の疑いも視野に調べています。