証券口座の“乗っ取り”による株の不正売買が急増しています。この3か月間で不正売買の件数は1400件、額は900億円を超えたことがわかりました。

証券口座をめぐっては、不正アクセスで乗っ取られ、身に覚えのない株の取引が行われる被害が相次いでいます。

金融庁の発表によりますと、不正な売買はおとといまでのおよそ3か月間で、6社で1454件、金額はあわせておよそ954億円にのぼり、被害が拡大しています。

実在する証券会社を装ってスマホに連絡などをする「フィッシング詐欺」で不正にログイン情報を取得するケースが多いとみられています。

金融庁は、アカウント認証に複数の要素を必要とする「多要素認証」を使うなどする対策と注意を呼びかけています。