名古屋市の幹部職員が、情報公開請求をした市民の個人情報を違法に集めていたことが分かりました。

名古屋市によりますと、個人情報の保護や情報公開を担当する市政情報室長だった女性職員は去年1月頃、情報公開請求をした男性の氏名をインターネットで検索し職業などを調べた上、男性の職場と関わりがありそうな消費生活課長に対し、男性がどのような人物かを探るように依頼しました。

課長は男性の職場に接触し、男性に講演を依頼するふりをして人物像などを聞き出し室長に伝えました。

その後、正式な講演依頼がないのを不審に思った男性から申し立てがあり発覚。市は2人の行為は業務で知った個人情報を他人に知らせることを禁止する、個人情報保護法に違反しているとして、2人を厳重注意処分とし、男性に謝罪しました。