新潟県 上越市に新しい学校が誕生し4日、入学式が行われました。「高校生」と「社会人」。地元企業で働きながら高卒資格が得られる、全く新しい形の学校です。

上越市で行われた入学式。

その会場は学校の校舎ではなく、佐渡汽船 直江津港ターミナル。

その2階にこの春、新たに誕生したのが「ライトシップ高等学院」です。

【ライトシップ高等学院 松本将史 学院長】「内なるチャレンジ精神を持った皆さんが実際の社会で学ぶという、当学院の仕組みの上で歩いて行った先にどのような成長があるのか、今から楽しみでなりません」

学院の特徴はなんといってもそのカリキュラム。1週間のスケジュールはこのようになっています。各教科は新潟産業大学付属高校の通信制課程という形でオンラインで学びます。
そして、週3日は上越地域に63社ある連携企業で働き、給料をもらいながら職業経験を積みます。

さらに、地域の活性化に向けたビジネスを立案するなど、教科学習だけにとどまらない学びが特徴です。
この「働きながら学ぶ」というカリキュラムは、ドイツ発祥の教育制度「デュアルシステム」を採用したもので、本格的に導入した学校は全国で初めてだといいます。

【ライトシップ高等学院 松本将史 学院長】「仕事をしていく上で『これを知らなきゃいけない』とか、『この専門用語ってなんだろうな』、『何を学ぶとこのような先輩になれるのか』、これの繰り返しが人の成長。それを15歳から取り組めることは一般的な学校よりは一定の教育効果があるのではないか」

【1期生挨拶】「きょうから“高校生”と“社会人”の二つの立場があることに対する自覚と責任を持ち第1期生同士励ましあいながら実りある学院生活を全うすることをここに誓います」

入学式では他の学校からの転入生も合わせて23人が一期生として迎え入れられました。

【1期生は】「とても珍しい学校だと思う。そこに惹かれたところもあるので、人を支えていける仕事ができたらなと思う」

【1期生は】「だいぶわくわくしています」
【保護者は】「貴重な体験をする時間になるので、のびのびと成長できればいいなと」

学びながら社会の一員として成長する。そんな学校のあり方が地域の産業にも力を与えることが期待されます。