山口県岩国市の岩国高校坂上分校の新入生が16日、美和町に古くから伝わる神楽を体験し、地域の伝統について学びました。
山代白羽神楽保存会のメンバーが、スサノオノミコトが大蛇を退治する演目「ヤマタノオロチ」を新入生6人に披露しました。山代白羽神楽は約200年前、江戸時代中期の1794年にはすでに始まっていたと伝えられています。若者の減少、高齢化など伝承の危機を乗り越え、地元の保存会が受け継いできました。
坂上分校では地域の伝統に触れてもらおうと4年前から神楽の体験学習を取り入れています。2年前には生徒有志が神楽クラブを結成し、毎年広島県安芸高田市で開かれる神楽甲子園に出場しました。
生徒たちは職人の手縫いの衣装を身につけ、神楽独特の足運びや顔の動きなどを体験しました。
体験した生徒
「あんな重い衣装を着て舞っているんだなと思い、すごいなと感じました」
別の生徒
「あんなに間近で見るのは初めてだったのですごい迫力を感じました。神楽のみなさんの偉大さみたいなのを感じられました」
保存会の巻郷満会長は「興味のある生徒は神楽クラブに入って一緒に神楽を伝えていってほしい」と話していました。