今回の『防災なび』は防災士の工藤アナウンサーとお伝えします。
【工藤】きょうのテーマは、「家の中の防災」についてです。皆さんのご自宅で危険な場所はないでしょうか?強力な助っ人が1人暮らしをしている学生のマンションをチェックしてくれました。
伺ったのは新潟大学 大学院1年、花輪竜文さんのお宅です。

鉄筋3階建てマンションの3階で間取りは1K。愛犬のシェリーと暮らしています。

防災の観点からこの部屋に危険な場所はないか、調べてくれるのが…
「防災○×マン、参上!」

怪しい人ではありません!日本防災士会・新潟県支部の高橋伸絵さんが扮する『防災○×マン』です。
高橋さんは5年ほど前から手作りの小道具や衣装を駆使して『防災○×マン』として活動中。

県内各地の防災イベントに参加し自宅に潜む危険な箇所を伝えるなど防災のワンポイントアドバイスをしています。
早速、部屋に入ると
玄関付近にたまった段ボールやお酒の瓶に×。とっさに避難できるようにするため動線を確保することは基本です。

冷蔵庫も、倒れてしまうと逃げる際の妨げになるのでしっかり固定しましょう。

続いてリビングへ…
今度は扉に×。カーペットに引っかかると転倒につながります。

【防災○×マン】「扉をちょっと開けておかないと、地震できしんだ時にかけることができない」
続いて指摘したのはテレビと本棚。本棚は上の段に軽いもの、下の段に重いものを入れるとより安定します。

【花輪さん】「×ばかりなんですが…〇のところは…」
【防災○×マン】「〇もありますよ」
〇だったのがこちらのカーテン。

カーテンは寝るときにきちんと閉めておけば大きな揺れでガラスが割れても飛散を最小限に留めてくれます。

一方、枕元に大きいものや重いものがあると、頭に落ちてくる恐れがあり非常に危険。また停電に備えて枕元にランタンや懐中電灯を置いておきましょう。

さらに花輪さんのようにペットと暮らしている場合は一緒に避難することを想定し、日ごろからケージに入る練習をしておくことが大切です。

また、全ての避難所がペットを受け入れてくれるとは限りません。ペットと一緒に避難できる所をホームページなどで事前に確認しておく必要があります。

もしもペットとはぐれたときに役立つのがマイクロチップ。飼い主の連絡先やペットの情報がわかるようになります。
