今年3月、山口市の繁華街で突如、電柱から火花が上がりその後、周辺は一時停電しました。原因はカラスの巣による漏電でした。こうした被害を防ごうと、東北電力ネットワークは15日、カラスの巣を撤去する作業の様子を公開しました。

【記者リポート】「電柱の上にカラスの巣があります。巣作りの季節になりました」

東北電力ネットワークが15日に公開したのは、カラスの巣を撤去する作業の実演の様子です。『カラス』は3月から5月にかけて巣作りが盛んになります。

3月に、山口市の電柱で火花が上がったのはカラスの巣が原因でした。

なぜカラスの巣で停電が起きたのでしょうか?
【東北電力ネットワーク 新潟電力センター 中川友紀 副長】「カラスの巣は主に木の枝で作られておりますが、中には金属製のハンガーや針金などが混入している」

こうした金属が電線に接触すると漏電して停電を引き起こす恐れがあるのです。

東北電力ネットワークによりますと、新潟県内では去年1年間でカラスの巣を6000個以上撤去しました。それでも、年間で20件の停電が発生し、今月も小千谷市や三条市で停電が起きています。

撤去作業は、長いアーム状の道具と網を使って丁寧に行われ、撤去後は同じ場所に巣が作られないように防止器具を設置するということです。

【東北電力ネットワーク 新潟電力センター 中川友紀 副長】「慎重に営巣材の一本一本を撤去して停電に至らないように注意している」
東北電力ネットワークは、巣を見つけた場合、ホームページ上のチャットか、コールセンターで連絡をしてほしいと呼びかけています。