停電の原因にもなる電柱の上に作られたカラスの巣を取り除く作業が、宮城県名取市で行われました。

名取市閖上東3丁目にある電柱。高さおよそ11メートルのところにあるのはカラスの巣です。15日は、東北電力ネットワークの作業員2人が、高所作業車に乗り工具を使って慎重に巣を取り除きました。

カラスの巣は、木の枝やハンガー、針金などでできていて、電線に触れると漏電し停電の原因となります。東北電力ネットワークによりますと、去年は雪が少なかったことなどから巣の数は増えていて、そのうち停電の原因になり得るものを撤去しているということです。

東北電力ネットワーク岩沼電力センター配電課 高橋聖配電主査:
「パトロール時、双眼鏡を用いて金物の有無を確認して緊急性の優先順位を決めて作業をしている」

カラスは繁殖期となる3月から7月までに盛んに巣を作るということで、東北電力ネットワークは、去年のこの時期に県内で過去最多となる3325個の巣を撤去しました。また、県内では今年に入り14日までにカラスの巣が原因となった停電が3件発生しています。東北電力ネットワークは引き続きパトロールを強化し撤去作業を続けることにしています。