山口県下関市は、4月13日を「下関市いのちの日」と定めています。

「命の尊厳」について考える授業が、市内の小中学校で開かれました。



下関市は20年前、市内の中学校でいじめにより当時3年生の女子生徒が自ら命を絶ったことを受け、毎年4月13日を「いのちの日」と定めて講演や授業をしています。

ここいろhiroshima 高畑桜さん
「花ってさ、いろんな色があって形があって、伸びる早さも違うでしょ。あなたたちにも自分だけの花を咲かせるだけの種を持ってます」

日新中学校では、全校生徒およそ280人を前に、広島県でLGBTQの子どもや保護者の支援活動をしている「ここいろhiroshima」の當山敦己さんと高畑桜さんが「自分らしく生きる」と題した講演を行いました。

2人は自身がトランスジェンダーであることに気づき、「自分らしく生きる」ようになるまでを紹介、多様性の大切さを話しました。

ここいろhiroshima 當山敦己さん
「自分のことを嫌いになるぐらいの人間関係、環境だったりするのであれば、迷わず逃げてください。離れてください。みなさんの味方になってくれる人、仲間になってくれる人、応援してくれる人が必ずいます」

生徒
「自分らしくいるために、自分の心に正直にうそをつかず、生きていきたいなと思いました」
「自分の価値観や当たり前に思っていることを押しつけないようにしたいと思いました」

日新中学校では、今後も「一人ひとりの個性と命を大切にする指導を心がけていきたい」としています。