4年後にまた元気に戻ってくることを願って…サケの不漁が続いている新潟県 村上市の三面川で14日、稚魚およそ9000匹が放流されました。
【記者リポート】「小雨が降り冷たい風が吹く中、今年もこの三面川に鮭の稚魚が放流されます」
地元の小学校の5年生およそ170人が参加して行われた放流式。

子どもたちは4年生のときからサケの採卵やふ化の方法などを学び、稚魚の飼育も行ってきました。

去年の放流式では3万匹を三面川に放ちましたが、今年は稚魚全体の数が去年の5分の1ほどに減り、およそ9000匹の放流となりました。

海水温の上昇などでサケの取れる量は年々少なくなっています。三面川鮭産漁業協同組合によりますと、三面川では5年前におよそ3万匹のサケが取れていましたが、昨年度はわずか5500匹あまり。

それに伴い、採卵数も5年前の8パーセントほどとなっています。こうした状況を学習してきた子どもたちにとってきょうは特別な日のようです。

【児童は】「また今度戻ってきてくれるように愛をこめて放流しました」

【児童は】「元気に育って帰ってきてほしい気持ち」
学習していくにつれあの思いん膨らみます。
【児童は】「立派においしそうなサケになって帰ってきてほしい」
【児童は】「大きくなったら食べたい」
【児童は】「サケを塩引き鮭で食べたい」
【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 組合長】「サケを取り巻く状況は世界的に厳しいけど、4年後このサケが大きくなって育ってくることを願ってる。サケの生命力に期待している」

稚魚は産卵のため、4年後にこの三面川に戻ってくる予定です。