青森県が全域に「ツキノワグマの出没注意報」を出すなか、八戸市では連日小学校周辺などでクマの目撃情報があり、警戒を強めています。

大雪でも、雪解けの時期でも県内では2025年、クマの目撃情報が相次いでいます。

県全体の出没件数は2025年3月末時点で29件となり、前の年の同じ時期より15件の増加。さらに、4月に入っても目撃が相次いでいます。

今野七海 記者
「八戸市金浜地区です。こちらのバス停から西に100mほどの場所で2日連続、クマの目撃があったということです」

10日、9日とクマの目撃が相次いだ八戸市金浜地区。
この場所から約700m先には小学校があります。学校は警戒を強め、保護者に対し、子どもが登下校する時には車などで送り迎えするよう求めました。

金浜小学校 夏坂俊史 校長
「金浜地区はクマが出やすい地区ですので、子どもたちは常にクマ鈴をつけて登下校しておりますので、あまり騒ぎすぎないように。子どもたちの安全安心が第一ですので、子どもたちを守っていこうと思う」

県は4月4日、前の年よりも1か月以上早く、全域に「ツキノワグマ出没注意報」を出しました。2025年は、クマが人里に多く出ることが見込まれているためです。

県自然保護課 櫻田定博 課長
「ブナの実の豊凶調査で、去年は豊作だったものですから、クマの栄養状態が良くなって、出産が増えて冬眠明けの母グマが子グマのエサを求めて、行動範囲を広げる。『ツキノワグマ出没注意報』を発表させていただきました」

県内では2024年、5月以降に人的被害が4件でていて、山菜採りをしていた女性が襲われて亡くなっています。

クマは春先に山菜などを求めて活発に行動するため、県はあらかじめ出没情報を把握し、危ない場所には近づかないことなどを呼びかけています。

県内全域のツキノワグマの生息個体数は1614頭とみられ、県は年内にツキノワグマを計画的に管理する「第二種特定鳥獣管理計画」を策定し、地域ごとの目標個体数などを設定する方針です。