「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪・関西万博が13日開幕します。
そのオープニングで行われる「1万人の第九」の合唱に、盛岡四高音楽部が参加します。部員たちが世界に届けたい思いとは?

「コンサートをやるのでぜひ来てください」

美しいハーモニーを響かせているのは、部員19人の岩手県立盛岡第四高校音楽部です。
この日、部長の小川真央さんら部員は新入生勧誘のため歌声を披露していました。

(盛岡四高音楽部 小川真央部長)
「(部は)万里一空高みを目指して努力し続けるという目標だったり、心をつかむBrillante Sound、人の心をひきつけるような演奏をしようという目標を持っている」

音楽部は学校開校の1964年に創部され、2025年で62年目です。
これまで全日本合唱コンクール全国大会に9回出場し、金賞5回。2021年には日本一となる文部科学大臣賞を受賞する、輝かしい成績を残しています。
さらに、東日本大震災の災害復興支援の定期会を毎年行うなど、地域貢献に積極的に取り組んでいることから運営側から声がかかり、大阪・関西万博で「1万人の第9EXPO 2025」に参加することになりました。
毎日放送が主催する「1万人の第九」は1983年に大阪城ホールの完成イベントとして始まって以降、毎年12月の第1日曜日に行われています。
今回、「平等・平和」をテーマに全国からおよそ1万人が参加して歌い上げます。
この日は本番に向けて練習する部員たちの姿がありました。

「アジアにもアフリカにも南アメリカにもヨーロッパにも光が差しているように、天から光が降り注ぐように女性コーラスたちが入ってきます」

ベートーベン作曲の第九の歌詞には、ドイツ語で人の絆の大切さが表現されています。部員たちは言葉の意味を理解しながら歌います。

(盛岡四高 小川真央部長)
「初めてこういう大人数で(第九を)歌う楽しみだし、どんな感じなんだろうなと」