市民におなじみだった巨大松葉がにオブジェが引っ越しです。
島根県松江市の繁華街にあった人気海鮮居酒屋がコロナ禍で閉店。
1年半の準備期間を経て、郊外に場所を移し、回転ずし店として新たにオープンしました。
カニと苦楽を共にしてきたオーナーの思いとは。


カニの身たっぷりで、シャリと海苔が見えないほどのメガ盛り軍艦が名物です。
10月、島根県松江市郊外に、回転ずし店「すし博多」がオープンしました。

来店客
「すごい新鮮でぷりぷりで、ネタ自体も大きいし美味しかったです」

連日多くの客でにぎわうこの店のシンボルは、屋外に設置された巨大なカニのオブジェ。しかし、かなり年季が入っています。


「お互いカニも涙を流しながら、私も涙を出しながらいたが、イキイキなるようなお店を出したので、このカニも喜んでいると思っています」
こう話すのは店の代表の永瀬豊さん。
1976年に松江の繁華街・伊勢宮町で、松葉がにをメインとした「海鮮問屋 博多」をオープン。
当時から店のシンボルとして飾られていたのが、幅6メートル・高さ3メートルを超える巨大松葉がにオブジェでした。

  
すし博多 永瀬豊 代表
「昭和51年からスタートして伊勢宮の方で営業していましたが、コロナの影響で去年の3月に店を休業しました」

コロナの影響で客が激減し、2021年3月ついに閉店。
永瀬さんと45年以上苦楽を共にしてきたカニオブジェも長らく倉庫に眠っていました。


すし博多 永瀬豊 代表
「店名の博多というブランドで皆さん来ていただけるというのが、私の財産でございます。カニの横歩きでたどり着くのに1年半かかりました。カニもゆっくりですので」

1年半をかけて、郊外の日本庭園付きの物件を改装。
もちろんカニオブジェも一緒に、回転ずし店として再出発しました。


卸業者も兼ねる博多の売りは、なんと言ってもネタの鮮度とボリューム。
永瀬さん自ら仕入れを行い、厨房では寿司を握ります。

アワビはレモンをかけるとシャリの上で踊り出します。


木谷茂樹 記者
「コリコリとした食感と共に磯の高級感ある味が口の中に広がります。まさに贅沢の極みですね」

すし博多 永瀬豊 代表
「11月には松葉がにの解禁になりますが、またサービス出来るんじゃないかと思っています」


カニをこよなく愛す永瀬さん。
2年ぶりの、アツい松葉がにシーズンが間もなくやってきます。