クーデターによりミャンマーで実権を握る軍が、先月28日に起きた地震以降、被災地を含む各地で少なくとも160回の空爆を行ったと、独立系のシンクタンクが発表しました。

大地震の犠牲者が3600人を超えたミャンマーでは、軍事政権と民主派などの抵抗勢力の双方が一時的な戦闘停止を表明しています。

しかし、独立系シンクタンクの「ISPミャンマー」は10日、ミャンマー軍が地震の発生から今月9日までに少なくとも160回の空爆を行ったと発表しました。

空爆は中部マンダレー地域やザガイン管区など地震の被災地も含まれるということです。

また、この期間にミャンマー軍と抵抗勢力との間で、38件の武力衝突が起きたということです。

一方、民主派組織の「NUG=国民統一政府」は、軍の攻撃で子ども6人を含む72人が死亡したと主張しています。

ミャンマー軍は、これまで戦闘機やヘリコプターによる空爆を繰り返していましたが、独立系メディアによりますと、内戦の激化や兵器不足の影響で、最近は無人のパラモーターなどを使って爆撃しているということです。