東北大学が中心となって開発している月面探査などを行うためのロボットが、大阪・関西万博で展示されます。

開発チームが目指すのは変幻自在な「合体ロボット」です。

東北大学大学院工学研究科 吉田和哉 教授
「こちらが今回開発しているロボット」

東北大学で宇宙探査工学を研究する吉田和哉教授が中心となって開発している月面で活動するためのロボット「MoonBot(ムーンボット)」です。

東北大学大学院工学研究科 吉田和哉 教授
「人が月に行って物を作るとか、建設工事をするとか土木工事をするとかそういうことではなくて、そういう作業を全部ロボットにやらせてしまおうと」

月面探査や拠点構築の担い手となることが想定されているこのロボットは、なんと合体・変形するのです!

東北大学大学院工学研究科吉田和哉 教授
「月で働くのはロボット1台ではなくて、複数のいろんな形のロボットが協力して物事を達成する。行った先でその場の状況によって形を変えられるような、変幻自在なロボットシステムを目指している」

ゆくゆくはAIによる自律的な任務の遂行を目指していて、3月、JAXAの拠点で行われた実験では一部AIを使った動作も披露されました。

東北大学大学院工学研究科 吉田和哉 教授
「1970年の大阪万博では、月の石もそうでしたし、いろんな技術が未来を変えていくんだと語られていた。今度は私たちが見せる側として、このロボットを見せるので、その技術が25年後、50年後にどうなっているかぜひ皆さんに見届けてほしい」

「MoonBot」は8月6日から11日まで、大阪・関西万博の「フューチャーライフゾーン」で展示・実演が行われるということです。