震災からの復興に向け、伝統産業・輪島塗にかかわる若手の人材を養成する施設の基本構想を話し合う検討会が開かれ、世界への販路拡大も視野に、2027年度中の創設を目指します。
この取り組みは、輪島塗の創造的復興に向けて、県や輪島市、経済産業省のほか、地元の輪島塗事業者や北國新聞社、読売新聞グループなどによる共同プロジェクトです。

10日に初めて開かれた検討会では、官民と産地が共同して、輪島塗を支える若手の人材を育成し、海外にも輪島塗を発信することで、新たな販路開拓を目指すプロジェクトの目的が確認されました。
その方向性として若手人材の養成施設を創設。対象はおおむね40歳以下とし、毎年5人程度、技術面だけでなく商品開発なども担える人材を2年間かけて育てます。

輪島漆芸技術研修所・小森邦衞 所長「輪島塗をどうやって後世に残し、世の中に広げていくかが大切。漆を世界に広げていくために輪島は漆の聖地、大切に守っていかないといけない」
今後は7月ごろに基本構想の取りまとめを行ったうえで、2027年度中に若手人材の養成施設を創設する予定です。