約400年前、伊達政宗の命でヨーロッパに向かった慶長遣欧使節団の子孫とされるスペイン人が、使節団の出発地とされる宮城県石巻市の月浦(つきのうら)地区を訪れ、友好関係の発展を願うランニングイベントを開催しました。

月浦(つきのうら)は、1613年、支倉常長が率いた慶長遣欧使節団の出発地とされ、常長の像が建立されています。
カルロス・ハポンさんは、使節団が滞在したスペインのハポン・ハセクラ協会のメンバーです。
使節団の一部はそのままスペインに残っていて、その子孫とされる市民は日本を意味する「ハポン」の姓を名乗っています。
カルロスさんもその1人です。
慶長遣欧使節団の「子孫」カルロス・ハポンさん
「使節団を大変尊敬している。ここに来てその思いが強くなった」

この後、カルロスさんは、牡鹿半島を巡る約18キロのランニングに出発しました。

ハポン・ハセクラ協会は、使節団が立ち寄った都市間の交流促進を目指していて、今回のランニングイベントはその一環で企画されました。
カルロスさんは4月6日から、支倉常長にゆかりの深い川崎町など宮城県内各地を走ってきました。