中国の3月の消費者物価指数が去年の同じ月と比べて0.1%下落し、2か月連続でマイナスとなりました。先月は1年1か月ぶりにマイナスに転じていて、デフレへの懸念がくすぶり続けています。

中国国家統計局の発表によりますと、3月の消費者物価指数は去年の同じ月と比べてマイナス0.1%となりました。マイナスとなるのは2か月連続です。

品目別に見ると、消費量の多い豚肉が去年の同じ月と比べてプラス6.7%となりましたが、牛肉はマイナス10.8%となりました。

一方、供給の過剰が懸念されている自動車などの乗り物は、去年の同じ月と比べてマイナス4.0%となったほか、ガソリンなどの燃料価格も5.7%値下がりしました。

また、3月の工業品卸売物価指数は去年の同じ月と比べてマイナス2.5%となり、2年6か月連続のマイナスとなりました。

中国政府は金融緩和の拡大など景気刺激策を相次いで打ち出していますが、長引く不動産不況などの影響で人々の節約志向は高まっていて、需要の低迷からデフレへの懸念が依然としてくすぶり続けています。