新年度がスタートして1週間あまり。新しい環境に緊張して、少しお疲れの方もいらっしゃるかもしれません。ほっと一息、癒しの「春ラン漫スポット」をご紹介します。
▼比嘉チハル リポーター
「糸満市真栄平にやってきました。この近くに今、旬を迎えた「春ラン漫なスポット」があるということなんです。早速行ってみましょう」
「春」を求めて、おじゃましたのは新垣洋らん園。1972年創業の老舗です。二代目研修中という新垣真さんが出迎えてくれました。
▼新垣洋らん園 新垣真 専務
「胡蝶蘭だけでも20種類ぐらいはあります。それ以外にもいろんなランを扱っているので、何百種類というランがうちにはあります」
胡蝶蘭を中心に、カトレア、その他原種のランなどを生産・販売していて、新年度を迎える今の時期が、1年でもっとも忙しいシーズンです。
ラッピング中の胡蝶蘭は、卒入学式や、定年退職、就任祝いの贈答用。ことしは、年度初めの4月1日だけで、70鉢以上を配達しました。
▼新垣洋らん園 新垣真 専務
「並びがきれいに左右対称になっているのが、一番理想的なので。それにできるだけ近づけられるように、努力してやっています」
胡蝶蘭の美しさの基準のひとつが、左右対称であること。寄せ植えをする際には、鏡に映して、左右のバランスを確かめる徹底ぶり。
▼新垣洋らん園 新垣真 専務
「胡蝶蘭って花がすごくそろっています。色もそろっているので、造形美が美しいんですけど、クローン栽培でできた同じ種類の花をそろえています」
国内に流通する胡蝶蘭のほとんどは、クローン技術によるものです。以前は県内でも培養していましたが、現在は、ラン栽培の盛んな台湾の専門施設に依頼しています。
▼新垣洋らん園 新垣真 専務
「フラスコの赤ちゃんの苗ができるのに、まず一年半かかるんです。今これでやっと3年経った状態、まだ花が咲いていないので、ここから花を咲かせるという作業に入るんですが、花を咲かせるのにここから半年かかります」