大分県杵築市の飲料メーカーが製造する県産カボスドリンクがベトナムで独占販売されることになり、現地の企業などと9日、覚書が交わされました。

別府市で行われた調印式では、「ジェイエイフーズおおいた」の大塚修司社長とベトナムの貿易会社「エコフルーツ輸出入」など3者が販売契約についての覚書を交わしました。

輸出されるのは県産カボスを使った「つぶらなカボス」など6種類のドリンクです。フルーツの栽培が盛んなベトナムでは数多くの果汁飲料が販売されていますが、果肉の食感を楽しめるドリンクは珍しく、今回売り出すきっかけのひとつになりました。

ジェイエイフーズおおいたが定期的な契約で輸出するのは初めてで、パッケージや中身を変えず、既存の商品をそのまま展開するということです。

(エコフルーツ輸出入 ヴ・ティ・ガー会長)「品質が良くて健康にいい商品をベトナム国民に届けたい。将来的には東南アジアの他の国にも広めたい」

(ジェイエイフーズおおいた・大塚修司社長)「カボスという名前をポピュラーにして農産物の販売にもつながればありがたい」

商品はベトナムのスーパーやコンビニなどで6月以降販売が始まり、年間60万本の輸出を目指します。