上高地に通じる登山道で、大規模な土砂崩落が発生したため、長野県は9日、当面の間、通行止めにすると発表しました。
県によりますと、通行止めになったのは、島々明神線歩道の島々宿登山口から徳本峠(とくごうとうげ)までの16キロの区間です。
出典:長野県提供資料
9日に、この区間で大規模な土砂崩落のため、登山道の一部が流されているのを、登山道の整備を行っているボランティアが見つけ、県に通報しました。
これを受け、県では、登山者の安全な通行が確保できないとして、9日から当面の間、通行止めとする措置を取りました。
島々明神線歩道は、松本市安曇の島々地区の登山口から徳本峠を通って上高地の明神に通じる全長20キロの登山道で、釜トンネルが整備される以前は、上高地に至る唯一の道で、日本アルプスを初めて世界に紹介したウォルター・ウェストンが歩いたことでも知られる歴史的な登山道です。
県では、現地調査を行ったうえで、復旧工事の方針などを検討することにしています。