新潟県村上市で、とび工事業を営んでいた『稲葉工業』が1日に、新潟地裁新発田支部から破産手続き開始の決定を受けていたことがわかりました。

民間の信用調査会社である帝国データバンクや東京商工リサーチによりますと、村上市大場沢の『稲葉工業』は2001年に創業。主に新潟県内の同業者や建設業者からの下請けや一般個人宅からの受注を得て、土木構造物や各種建築物の足場工事を手がけていました。
2021年3月期には9417万円の年間売上高を計上しています。

ところが、若手従業員や外国人労働者の積極的な確保に努めた結果として人件費が上昇する一方で、2022年3月期以降は市況低迷のあおりを受けた売上低迷から赤字を連続計上し、債務超過も膨らんでいた模様です。

その後も年間で4000万円前半の売上にとどまるなど、販売不振から赤字が拡大して2025年2月末に事業を停止。外国人労働者も帰国し人手不足の解消もままならないなどの事情もあったとみられ、3月21日に自己破産を申請していました。

負債額は、約7180万円とみられています。