視覚障がいを抱えながら、東日本大震災の被災を乗り越え、趣味の音楽活動に熱中する男性が岩手県釜石市にいます。
男性を支えているのは音楽が育む仲間たちとの絆です。

釜石市に住む小笠原拓生さんです。
(記者)きょうはものすごくいい天気
「ああそうですか」

小笠原さんは35年前、23歳のときに難病に指定されている目の病気「ぶどう膜炎」と診断されました。
病気の進行によって28歳で完全に視力を失いました。
(スタジオに入る小笠原さん)
「こんにちは」

小笠原さんの趣味は音楽で、演奏する楽器はベースです。
さらに、バンドで歌うのは自分で作詞・作曲したオリジナルの曲。

(オリジナル曲『メロディ』)
♪風が吹いたら僕は歩き出す
坂道を上り切り 一度振り返る

(小笠原拓生さん)
「(音楽は)見えていたときからやってたんですけど見えなくなってからは自分で
手応えのあるものって音楽がそうかなと思いまして。見えてるときは写真とかもやってたんですけども、それはやりたくてもできないもの」

「その中でも楽器弾いたりっていうのは自分で手応え感じて自分で把握できるものであるのでそれはとても大事にやっています」
♪聞こえるよ街のメロディー