中学校入学のタイミングで初めてスマートフォンなどを手にする子どもが多い中、長崎県内の多くの中学校では、入学式が行われた8日、新入生の保護者を対象に利用に関する注意が呼びかけられました。

長崎県・北諫早中学校生徒指導主事 片岡直茂教諭:
「(スマートフォンを)購入される時には、親子でしっかり使用目的を話し合ってください。また、既に持たせている方は、入学を機に親子で使い方の確認を必ず行ってください」

保護者向けの啓発活動は、長崎県が卒業や入学の時期に県内の中学校での開催を呼びかけているものです。

犯罪被害者「フィルタリング」なし

県内では、2019年からの5年間に誘拐や不同意性交、下着姿や裸の画像を送信させられるなど、18歳未満の75人が、SNSによる犯罪に巻き込まれています。

そのほとんどが有害な情報をブロックする『フィルタリング』を利用しておらず、啓発活動では、フィルタリングや利用時間の管理ができる機能の活用などが呼びかけられました。

保護者:
「まだ制限、自分でできないと思いますので、まだ持たせるつもりはないんですけど」
保護者:
「SNSのトラブルというのはよく聞くので、そういうことも説明しながら、家庭でルール作りをしたいなと思っています」

県によりますと、今後、生徒自身もスマートフォンやSNSの安全な利用について授業で学ぶことになっています。