野村証券は、アカウントへの不正アクセスによって株式の不正売買が増えているとして、一部の日本株式についてインターネットでの買い注文の受付を停止したと発表しました。

野村証券は、日本株の一部銘柄で現物株式の買い注文や新たな信用取引の売買注文について一時停止しています。

アカウントへの不正アクセスによって株式が不正に売買されるのを防ぐための措置で、対象の株式を売買したい場合は電話や対面で受け付けているということです。

注文を再開する時期については未定だとしています。

フィッシング詐欺などによる不正取引をめぐっては、ネット証券大手の楽天証券が先月末から取引量の少ない株式を狙って株価の操縦目的の売買が行われている可能性があるとして、きょうまでに中国株式あわせて1007銘柄の買い注文を一時停止しています。

さらにSMBC日興証券やSBI証券、マネックス証券でも同様の被害が確認されています。

一連の不正アクセスをめぐる問題で、日本株の取り引きが制限されるのはこれが初めてです。