青森県内で「ニホンジカ」の目撃件数が急激に増えています。
食害が拡大し、生態系が乱れてしまう可能性があることから、県は目撃した場合、情報の提供を呼びかけています。

7日、十和田市焼山にある山林で「二ホンジカ」が群がる様子が設置されたカメラに映っていました。

東北巨木調査研究会 高渕英夫 会長
「シカは最大10頭まで映ったことがある。4頭だけ映っていたけれども、何頭いたのかはわからない。撮影していても『シカ』も『イノシシ』もそんなに増えているような感じはしない」

また、三沢市でも「ニホンジカ」の目撃情報がありました。

今野七海 記者
「三沢市松原地区です。けさ8時半ごろ、この住宅街で『二ホンジカ』とみられるシカの目撃情報があったということです」

青森県によりますと、「ニホンジカ」の目撃情報は県南地域を中心に増え、津軽地域では食害も相次いでるということです。

青森県内では100年以上前に「ニホンジカ」が絶滅し、生息地の北限は岩手県とされてきました。

青森県が集計をはじめた目撃件数は2010年度は13件でしたが、10年後の2020年度が290件と大幅に増えました。

「二ホンジカ」が増えると、食害や生態系が乱れてしまう可能性があることから、目撃した場合は情報の提供を呼びかけています。