琉球王国の国王を描いた肖像画、御後絵のレプリカなどを展示する企画展が那覇市で開かれています。琉球国王の肖像画「御後絵」は、80年前の沖縄戦で国外へと持ち出され行方不明になりましたが、アメリカで発見されたものが去年3月県に返還され、注目を集めています。

「御後絵と琉球絵師の系譜」と題した企画展では、御後絵を高精細撮影したレプリカのほか、沖縄の文化研究を行っていた研究者、鎌倉芳太郎さん撮影の写真が展示されています。

また琉球王朝時代に行った御後絵の制作や修理に関する記述が新たに見つかった「尚家文書」も見ることができます。

▼県教育庁文化財課 濵地龍磨さん「本紙を守る表具という部分が写っておりまして。こちらが、鎌倉芳太郎さんが撮影されたものと一致している。画像の比較に基づいてこれがかつての国王を描いた原本であると」

またこの企画展では、3分割されて保存されている御後絵の実物の一部が、今月22日から30日までの期間限定で公開されるということです。