本島北部の国頭村で一番茶の摘み取りが始まり、山々に広がる茶畑から刈り取りの音が響いています。国頭村奥地域では、5戸の農家が「インザツ」や「ゆたかみどり」などの品種を育てていて、県内有数の茶葉の生産地となっています。

崎原秀俊さんの茶畑ではおととい、香りの良さで知られる「インザツ」という品種の一番茶の摘み取りが行われ、枝から5センチほどに育った茶葉を専用の機械で次々と収穫しました。

奥茶業組合 崎原秀俊さん「インザツは苦い、次に摘むのがゆたかみどりで、これが一般的には飲みやすい。飲むと元気が出ます」

今年の一番茶の収穫は2月から3月にかけての冷え込みなどの影響で例年より約2週間遅れているほか、例年に比べ収量が約100キロ減少しているということです。

国頭村奥の一番茶は東京や京都など県外に出荷するほか、道の駅「ゆいゆい国頭」と奥共同売店で販売されます。