イスラエルとイスラム組織ハマスの大規模戦闘の開始から1年半、パレスチナ自治区ガザでの死者は5万人を超えました。イスラエル軍による救急車への攻撃とされる映像が公開され、非難の声があがっています。

パレスチナ赤新月社は5日、先月、ガザで医療活動中だった複数の救急車がイスラエル軍に発砲された際に撮影されたとする映像を公開しました。映像からは、赤色灯をつけて走行する赤新月社の救急車が確認できます。その後、画面は暗転し、銃声が響き渡ります。

この攻撃で職員ら15人が殺害され、その後、地中に埋められた遺体が見つかっていました。

イスラエル軍は当初、救急車が無灯火で不審な動きをしていたとして、「無差別な攻撃ではなかった」と主張していましたが、ロイター通信は6日、イスラエル軍が「当初の報告者の説明は誤りだった」として、訂正する方針を示したと報じました。

こうしたなか、イスラエル軍はこの週末もガザ各地を攻撃、少なくとも47人が死亡しました。

一方、ハマスは6日、「民間人虐殺への報復としてイスラエル南部をロケット弾で攻撃した」と発表しました。イスラエル軍はガザから飛翔体10発が発射され、うち5発を迎撃したとしています。

ガザでの戦闘開始から7日で1年半となりますが、犠牲者は5万695人にのぼっています。