この日本酒は半世紀前に閉山した宮城県気仙沼市上東側根の鹿折金山(ししおりきんざん)の坑道に貯蔵されていました。

鹿折金山は明治37年=1907年に巨大な金鉱石「モンスターゴールド」が産出されたことで知られますが、採掘量の減少に伴い閉山しました。

幅1メール高さ1.7メートル程の坑道に、2024年4月から貯蔵していた日本酒の1升瓶204本を出庫しました。

坑道内は1年を通して気温が10度前後に保たれていることから日本酒の熟成に適しているということです。

坑道から運び出された日本酒は関係者が早速、試飲しました。

華やかでフルーティーな香りに仕上がったということです。

男山本店・菅原昭彦 社長
「気仙沼の素晴らしい環境の中で貯蔵したお酒です。米も気仙沼の米を使っていて酒蔵も気仙沼で、貯蔵した場所も鹿折金山。オール気仙沼が詰まったお酒なので是非楽しんでもらえれば」

出庫した「蒼天伝(そうてんでん)純米大吟醸鹿折金山貯蔵酒」は5月初めから市内外の酒店で販売されます。