愛媛県松山市にある自動車整備士の養成学校でも入学式が行われ、地震で大きな被害を受けたミャンマーからの留学生を含む94人が決意を胸に、新生活をスタートさせました。

松山市にある日産愛媛自動車大学校は、アジアから多くの留学生を受け入れていて、今年度は自動車整備科など3つの学科に留学生30人を含む94人が新たに入学しました。

外国人のうち、半数余りの16人がミャンマーからの留学生で、入学式では、岡豊理事長が先月28日にミャンマーで発生した地震について触れ、激励しました。

日産愛媛自動車大学校 岡豊(おか・ゆたか)理事長
「心細いことも多いとは思いますが、学校は全力をあげて勉強に、就職にサポートさせていただきますのでご安心ください。」

このあと新入生を代表してミャンマーからの留学生、テッ・ター・スエーさんが決意を述べました。

ミャンマーから留学 テッ・ター・スエーさん
「世界中から集まった仲間と励ましあいながら、整備技術の習得に努めてまいります」

ミャンマーからの留学生のうち10人は、日本各地にある日産の自動車販売店などへの就職を予定していて、式の後、それぞれの採用担当者と顔合わせを行いました。

テッ・ター・スエーさん
「(地震の)後には姉から連絡をもらえて『大丈夫』と聞いたので少し安心した。自分の学びたい分野を学ぶことができて、新しい経験をもらうチャンスなので喜んでいる」

ティ・ハ・ゾーさん
「私の故郷は震源地から少し離れているので無事だったが、震源地はとても大変なことになった。EVと電気自動車の専門家として就職したい」

新入生たちは今後それぞれの学科で、2年間から4年間、自動車整備の技術を学び、国家資格の取得を目指します。