アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、トランプ大統領による関税の引き上げ幅が「予想を大きく上回る」と述べ、物価上昇が加速し、経済成長が鈍化するリスクが高まっているという認識を示しました。
FRB パウエル議長
「不確実性は依然として高いが、関税の引き上げ幅は予想を大きく上回ることが明らかになってきた」
アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長は4日、このように話したうえで、「物価上昇の加速や、経済成長の鈍化が起こる可能性が高い」と指摘しました。
また、関税の引き上げによる物価上昇について、「少なくとも一時的な上昇はあり、影響が長期化する可能性もある」と警戒感を示しています。
パウエル氏は、今後の利下げなど金融政策の見通しについては「先行きが非常に不確実だ」としたうえで、「適切な方向性を示すには時期尚早だ」と述べるにとどめました。
一方、トランプ大統領はパウエル氏の講演の直前に「今はパウエル議長が利下げする最高のタイミングだ」とSNSに投稿し、パウエル氏に対して強く利下げを求めました。
トランプ氏は「彼はいつも出遅れるが、今ならそのイメージを変えることができる。金利を下げろ、ジェローム。政治ごっこは終わりだ!」と圧力をかけています。
早期の利下げは景気を下支えする効果がある一方、物価上昇を招くおそれがあり、関税政策で物価上昇のリスクが高まるなか、パウエル氏は利下げのタイミングを慎重に見極めたい考えです。
今後、早期の利下げを強く求めるトランプ氏との対立が深まることも予想されます。
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