5人に1人が65歳以上の日本で今、増え続けているのが認知症です。北海道内も例外ではなく、あなたの大切な人が認知症とともに生きる時代が始まっています。

◆『認知症世界の歩き方』著者が札幌で講演

3月、札幌市で開かれた講演会です。

・講演会(3月・札幌市中央区)
「ご飯を食べに行こうと乗ったバス。しかし、しばらくすると、どこへ向かうのか?自分が、なぜバスに乗ったのか?そもそも、どこから来たのか?わからなくなってしまう、正にミステリーバスです」


これは、認知症のある人の頭の中で起きていること。

制作したのは、慶応大学大学院の特任教授で、作家の筧祐介さんです。

・筧祐介さん
「認知症の本人が生きている世界、見えている景色が脳のトラブルによって、周りから全くみえない。この世界の乖離が認知症に対する偏見を作り上げている」


認知症のある人を世界を、誰でもわかりやすく、身近に感じて欲しい。

そんな思いでまとめたのが、旅行ガイドのような「認知症世界の歩き方」です。

・『認知症世界の歩き方』
「気持ちの良いはずの露天風呂。しかし、突然ビリビリ感じたり、極端に熱く感じたり、冷たく感じたり。やがて、風呂に入ることがイヤになってしまう、まるで七変化温泉です」